一昨日前にオープンしたばかりの荷内にある「はま・くる」さん内の「ばぁばのお昼ごはん」さんに行きました。
この「はま・くる」さんは高齢者や障害者雇用を考え作られた複合型施設で新居浜の超優良企業「株式会社クック・チャム」さんが手掛ける施設です。
クック・チャムさんの藤田敏子社長は当店のオープン当初からの常連さんで、この施設の計画も3年ほど前から藤田社長から「新しいこと始めるから見ておいて」と聞いていました。
そして、1年前には施設の詳しい内容を聞かせて頂き、さらに「カフェを検討しているから施設内に出店してみない?」と声を掛けて頂いていました。
ただ、おこがましい限りですがお断りさせて頂きました。
そして、先日プレが終わった次の日の28日(日)に藤田社長がお店に来てくれて、改めて色々とお話を聞かせてもらいました。
現在、会社設立40年以上。約80店舗を展開しているクック・チャムさんの創業者である藤田社長は百戦錬磨の経営者。経営に関して怖いものなど無いと思っていました。
それを前提に「これから、さらなる飛躍するのですね、怖いもの無しですね」と僕が話を振ると
藤田社長「正直、怖いわよ」「新しいことだし、規模もこれまでに無い大きさだしね」と素直な気持ちを話して頂きました。
「ただ、こういう施設を10年以上前には考えていて、絶対に実現させたいと思っていたのよ」と藤田社長。
いわば私利私欲のためではなく、社会事業家として、地域に貢献するような企業を目指しているのです。
年商70億円以上の企業に成長させ、運営されている藤田社長は常人の僕では考えられないほどのかなり大きく広い視点で、物事を捉えているのだろうと改めて感服しています。
お店に着くとまだ11時10分ほどでしたが、ほぼ満席状態。スタッフさんもフル稼動でオペレーションしていました。
それでも、待たずにフードが提供されてスムーズにまわっていました。
かつとじ定食を注文したのですが、汁物の豚汁は具沢山で野菜の味がしっかり出ているし、香の物も優しいお味。メインのカツもふっくら仕上がって、甘辛いおつゆと絡んでとても美味しかったです。
そして、そのスタッフさんの中に入って藤田社長も汗を流されていました。
あれだけ上の立場になっても、現場主義で皆と共に動き回っているのです。
そして、僕に気付いてくれて「来てくれたのー、嬉しい!今日はお休み?後でコーヒーの味見といてね」と声を掛けてくれました。
先日藤田社長から相談があって「一般的に好まれる味の嗜好と濃度を教えて」と話を頂いていたので、食後にコーヒーを注文。
ばぁばさんのコーヒーはトーホーさんの豆ですが、藤田社長個人で飲んで頂いている豆は当店の豆で、僕としても飲んでみたかったのでカッピングがてら飲みました。
おそらくブラジルベースの豆で、甘味があってまろやか、アフターも濁りもなく綺麗なので、引っ掛からない。そして、濃度も僕が推奨する濃度だったので、これは問題ない。その旨藤田社長に全部お伝えしました。
起業家としてトップを走りながら社会全体への貢献も考え、また、現場レベルで仕事もこなし、スタッフの皆に的確に指示もこなすプレーヤーになっている。
いつも、尊敬していますが、改めてその凄さ大きさに感動しました。
お店の滞在時間中、何度も僕の席に顔を出してくれて、チョコチョコっと話してフロアに戻っていく、その気遣いにやっぱりトップ企業の社長の人心掌握術なのだなと思いました。
これからもっと開発が進む「はま・くる」さん。ほんの少しだけ藤田社長からは何が出来るか聞いていますが、それは皆様乞うご期待ということで伏せておきます。