九月から始まるラグビーワールドッカップ。
そこでラガーマン達の戦闘服「ラガーシャツ」についてちょっとした豆知識を書きたいと思います。
ラガーシャツと一般的に呼ばれていることが多いのですが、ラグビー界では「ラグビージャージー」と呼ぶことの方が圧倒的に多いです。
僕達が呼んでいたのは「ラグジャー」。そして日本代表のラガーシャツは通称「桜のジャージー」です。
また、ラグジャーは選手同士ぶつかり合い、引っ張り合い、倒れ、こかされるのでとても頑丈です。
画像は襟元ですが、必ず何重にも縫い合わされ補強が施されています。そして脇には補強布があてられています。
実際に僕が高校1年時に初めて買ったラグジャーは、襟こそ擦り切れてしまいましたが3年間活躍してくれました。
また襟元のボタンですがプラスティックのボタンでは選手を傷付ける恐れがあるのでゴム製のボタンが使用されています。
そして最近の傾向ですが、襟が短く掴まれにくくなり、素材も僕の時代は綿主体の物が多かったのですが、汗や水を吸い込んでも軽いポリエステルなどの化繊系の素材が増えました。
ちなみに雨の日にプレーをした際のラグジャーは5kgにもなるといわれていました。
最後にラグジャーのイメージで横縞模様を描く方が多いと思いますが、あれは日本独特のものです。
実は海外のラグジャーは主に無地で単色なのです。ではなぜ横縞模様になったのでしょうか?
それはラグビー海外諸国より遅く日本に入ってきたため、その頃には既に無地で単色というものは出つくした状態だったのです。
そこで、日の丸をイメージさせる赤と白を使い、2色の横縞で日本代表のユニフォームを作ったのです。
その後、実業団や大学などがこの横縞模様を真似てユニフォームを作り一気にあのイメージのラグジャーが広まったのです。
また、横縞模様は体の小さい日本人を大きく見せるためでもあったのです。
ラガーシャツ。ちょっと魅力的じゃないですか?