2年間を振り返って(離婚直後期)

離婚して2年が経ちました。すっかり日常を取り戻した今では考えられませんが、振り返ると、離婚直後、8ヶ月目に大きな精神疾患を抱えていました。

これから僕が記していくことは、これまでの経験を経て、ブログを読んでくれた方がこれから同じような状況になったり、また、当人ではなく周りの方がどう触れ合っていくのかの参考になればとの思いで書いていきます。

まず離婚直後はうつ病を発症し、1ヶ月間に渡って強い自殺願望に襲われました。

あまりにも元妻の存在が僕の中で大きすぎて、守ってやれなかった、不幸に貶めたという激しい自責の念、自己嫌悪。全てを失ったという喪失感でいっぱいでした。離婚が決定した時は今から雪崩が起こりそうだと分かるくらい自分の精神が崩壊していく予想ができました。

あの時、全く気力が出なくて心療内科に掛かることが出来なかったですが、不眠症、自殺願望、食欲不振、体の発疹。症状としては間違いなく「うつ病」でした。しかも、僕の場合は仕事場ではお客さん普通に接することが出来るいわば「笑顔うつ」という症状で、独りになると精神が崩壊していて仕事以外の時間は自らで命を絶つことばかり考えていました。

のちに勉強しましたが自殺のメカニズムは希死念慮、自殺念慮(死にたい気持ち)に衝動が加わることで起こると言われています。

当時を振り返ると希死念慮が強かった時に、家族や友人の不幸事、ペットの死など、さらなる不幸が重なっていたら僕は引っ張られていたと思います。そこまで、精神が追い込まれていました。

ただ、ありがたいことに僕の生かされた最大の要因は友人のサポートでした。

あまりにも希死念慮の強いときは自分から人と接触を図ろうとも思えず籠っていました。

それでも、週に一回は誰かしら友人がご飯に誘ってくれて外に出る機会、話す機会を作ってくれました。また、電話をくれたり、LINEをくれたり、家に来てくれたり。本当に常に僕との接触を取ってくれました。

そのおかげで僕も自己認知、自己開示が上手く出来て、割と早めに精神が平常時に戻りました。

本当に不思議なもので希死念慮、自殺念慮のループの時は何一つプラスの発想が出来なくなります。

でも、これも一時のものなのです。これは心療内科の先生の話ですが、自殺願望を乗り越えた患者さんが共通して言われることは「生きていて良かった」「何故かあの時は」ということです。

ありがたいことに僕はもとの気質が楽観的で思考もポジティブなので、2ヶ月目を過ぎた頃には、「結婚生活は良いものだった」「良いパートナーが居て欲しい」と前向きな発想が出るようになりました。

それも底に落ち込んでいる本人自身ではなかなか上がることは出来ません。周りのサポートがあってこそです。僕もそうでしたが、表向きは明るく接することが出来るので何もなかったように見えたりします。

なので、皆さんの家族、友人、周りの人が不幸な出来事に見舞われた時、「大丈夫?」「変わらない?」「聞くよ」と一声掛けてくれることが、救いとなります。正直、勝手ではありますが、こういう時はアドバイスなど一切必要ありません。耳に届きません。

そして、「考えすぎ」「もう過去のこと、忘れなさい」「思い違いじゃないの」と全て正論ではありますが、否定的な言葉は使わないであげてほしいです。

僕は周りの友人に恵まれていて、黙って聞いてくれる人が多くいました。おかげで、すぐに前向きな思考に変わりました。

これで平穏な日常が戻ってきたと思っていましたが、8ヶ月目にさらに大きな精神疾患が発症しました。

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