フラッシュバック(トラウマ)の辛さ

離婚後1年1ヶ月が過ぎました。

現在、普段と変わらない楽しい毎日を過ごさせて頂いています。

それが、離婚後8ヶ月当時。好意に思っている女性がお店に来てくれて、とても嬉しい気持ちで話していて、彼女を食事に誘おうとしたとき、いきなり辛い場面がフラッシュバックしました。

当時、消すことの出来ない喪失感はあるものの、既に心の整理がついていて楽しい日常を送っていました。

心境の変化でいうと、離婚後1ヶ月目。何も考えられず、やる気もおきない。マイナスの事しか考えられず、不眠、食欲減退、脈の乱れ、血圧高騰、腕全体に突如現れた発疹。

「いっそこのまま調子がどんどん悪くなって死ねば良い」

そういう想いが日々頭を駆け巡りました。

また、その時の思考は「(戸籍にバツがついて)公に人を幸せに出来ないヤツと認定された」「俺に関わる人は不幸になる」「生きる価値がない」「消えてしまいたい」「女性が信じられない」「怖い」とネガティブを極めました。特に自己嫌悪が激しかったです。

普段の僕は「ツイてる」「ラッキー」「ありがたいな」「大したことはない」「ま、いいっか」とポジティブな思考が多い人間。ただ、その1ヶ月間はポジティブな思考は一切浮かばなかったです。

離婚後、別れ方にもよるみたいですが大体半年~1年間は前向きな思考が出てこないといわれています。それが、僕はどん底に居ながらも周りの友人に助けられ、全てを打ち明けていって、上手く自己開示して悩みを聞いてもらっていたので、2ヶ月を過ぎた頃には「まだこれからの人生がある」「離婚もネタになって良い」「寄り添ってくれるパートナーがほしい」とプラス思考に変わっていました。

この頃には、完全に元妻への想いは一切なくなりました。色々な事がありましたが、悪い想いも一切ありません。

なので、喪失感以外は何もない普段と変わらない感じになりました。

「結構早く切り替えられたな」と完全に前向きでいつものポジティブシンキングになっていったので、我ながら得な精神を持っているなと思いました。

そして、8ヶ月目。フラッシュバックがありました。一瞬にして不信感、恐怖心に支配され、体が硬直し熱くなる。脈が異常なまでに早くなり、息が出来なくなり、苦しい。それと、同時に離婚後のどん底1ヶ月目のネガティブ思考にスイッチが入ったように切り替わりました。

「また、捨てられる」「彼女を不幸にさせるだけ」「俺が人を大事に出来るわけがない」と当時のどん底思考に引き戻されました。

その思考は一週間くらいしか続きませんでしたが、その代わりに訪れたのはフラッシュバックを経験したことで「これから先もこの想いに駆られるのか」「二度と女性にアプローチ出来ないのかもしれない」と不安になりました。また、この頃トラウマと気づかずにいたので、一生この不安を抱えて生きて行くのかと思い恐ろしくなりました。

そして、フラッシュバックがあった数日後。仕事が終わって晩御飯を食べた後、一瞬、息をつきました。その数秒後に涙が止めどなく溢れて「何でこんなに泣いているのだろう」という自分でも訳の分からない感情に支配されました。そして、また不眠が続き、体が限界になって気絶するように寝ては1時間ほど寝るとまたハッと起きる。それを繰り返しました。

それから、ずっと不安な気持ちがパニックを引き起こさせ、「このままでは、やばい」と心がぐちゃぐちゃのままで行動し、彼女に不信感を抱かせることをしました。

それでも、その時は「何とか行動した」ことに安心感を覚えて、間違ったことをしたと思っていませんでした。

それから、1ヶ月くらい過ぎた頃だと思いますが、フラッシュバックの不安、パニックも少し薄れた頃に、「何だったのだろう」と思えるようになり、ネットで調べていくうちにPTSDのあてはまる症状があったので、初めて自分がトラウマを抱えたことが分かりました。

ここでようやくポジティブシンキングの僕の真骨頂、当店のお客さんでカウンセラーの方がいてトラウマは克服できると聞いていたので「しめたぞ!原因が分かったらあとはコイツを心から消し去るだけだ」とすぐに、心理カウンセラーの方の本や動画を見て、かなりの時間を費やし勉強しました。

トラウマの多くは自然治癒(時間経過)で6~7割の人は解消されているそうです。

ただ、僕の場合は離婚時の辛い場面から8ヶ月目の遅発性であったため、しっかり認知行動療法で、記憶を呼び戻し見つめなおして「大丈夫だよ」「安心して」と客観的に捉えて、自己肯定してあげることで発症の根源であった場面の辛さを薄れさせていきました。これは辛い場面を書き起こしてあげるのも有効な認知行動療法といわれています。

フラッシュバックがあって、最も辛かったのはPTSDと気付かず、死ぬまでこの想いに駆られるのか。という不安。

そして、女性に対する不信感や恐怖心で体が硬直し、息が出来なくなり、何も言えなくてフラれた自尊心の傷、またこれからのパートナーを求めているのに、植え付けられた恐怖心でアプローチも出来ない不安。

さらに、これは仕方ないことですが8ヶ月経っていて、また、僕のフザケたキャラクターのせいか、周りの人に伝えても「まだ、◯◯ちゃんのこと引きずってるの?」「まだ言ってるの(笑)」と冗談としか扱ってもらえなくなること。また、「トラウマ」という言葉が一般化し過ぎて、軽んじられていることが感じられました。

今回の内容を書いたのは、僕が体験したトラウマにもっと早く気づいて対処出来ていたら、楽であっただろうと想いと、周りの方にも知ってもらって支えてあげてほしいという希望があって、細かく書くことにしました。

辛さはずっと続かない。暗い闇を抜ければ眩い光が待っている。

そう、信じて前に進もう!

今、悩んでいるあなたへのメッセージです。

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