本日よりカップオブエクセレンスのボリビア プリマベラ農園を発売しました。
お店を開店して以来、その年の入賞豆を数銘柄扱ってきました。
当店の扱っている「スペシャルティコーヒー」はどういうものか。また、「世界最高品質の豆(カップオブエクセレンス)」とはどういうものかということを知ってもらうためにいろいろな機会を設け、コーヒー本来の魅力をお伝えしてきました。
ですがまだまだスペシャルティコーヒーのムーブメントは2000年以降のものなので、だいぶ成熟してきましたが、まだまだ扱う者の意識は低いのが現状です。
スペシャルティコーヒーは輸出規格のみで区別されている一般流通品とは違い、生産地域、農園、品種、精製方法で分けられ、より厳密に香味の評価を下したものです。
そのため香味の個性も豊かな仕上がりになっています。
またスペシャルティコーヒーは生産者を保護する役目も担っています。
生産国の多くは後進国ですが、消費国は僕達日本を含めた先進国が主です。
一般流通品のスタンダードは消費国(先進国)が生産国(後進国)に対し、安さを求めた結果出来た産物です。
どんどん安く買い叩かれた結果が品質の低下の一途をたどりました。そして最終的に品質の低下が1980年代後半のアメリカでコーヒーの消費の急激な減少へと繋がってしまったのです。
まさに経済のデフレスパイラルの構造とそっくりです。
そこで2000年頃高品質な豆を求めたアメリカが主体となってスペシャルティコーヒーの構築をしていきました。
そのなかで同年よりさらなる高品質な豆を求めるプログラムとしてカップオブエクセレンスが始まったのです。
そしてこのカップオブエクセレンスで選ばれた豆は生産者を保護するべく1番高い金額で買ってもらうシステムをとってオークション方式なのです。
カップオブエクセレンスはおいしいコーヒーを飲みたい消費者、高品質な豆を生産し正当な評価を求める生産者の両者をつなぐ素晴らしい価値を持った品評会なのです。