先日の日曜日に「日本料理 佐々木」さんで夜ご飯を食べてきました。
すると結婚一周年ということもあって、大将と女将の良香さんの粋な計らいで「鯛の粗煮」を特別に出してくれました。
鯛の粗煮。僕の大好きな料理で「一度は大将の作った粗煮が食べたい」と熱望していたのです。
ただ、コースで提供される時に「味が強いため構成しにくい」との事で食べた事がありませんでした。
それを今回はコースに合うように提供してくれて、その味わいは家庭で作る粗煮と違い煮切っておらずさらり。
砂糖で甘味を少々強く利かせ、ほんのり薄口で塩味と風味を利かせていました。
コースが終わって大将と「大将の作られる粗煮はこういう風に提供されるのですね!?」と話していると、
大将「いえ、季節によって変えます」
僕「おぉ!そうですか!?」
聞いてビックリでした。深く聞いてみると寒い冬には体にエネルギーを溜めるために甘味を強く利かせ、そして汗を掻き、さっぱりしたものを欲する夏には甘味を控え、塩味を強く利かせるとの事です。
実際に人間は季節によって食べるものが違い、欲するものが違います。
聞いた話ですが大手飲料メーカーのペットボトルのお茶は季節によって違う香味の物を提供しているそうです。
食の世界は本当に深いものです。