今月の10日でちょうど10周年を迎えて、何とかここまで運営してこられたものだと思います。
オープン当初からのお店のコンセプトは「コーヒー専門店」ということは今も変わりません。
単にコーヒー専門店といってもスタイルはそれぞれで、当店は豆売りに特化したお店として始めました。
なので、店内では喫茶コーナーはあるものの、モーニングやランチは扱っていません。
オープン当初は一見のお客さんが「モーニングやランチは?」と飲食目的で来店される事が多かったです。
その当時はお客さんも少なく「間違っているのでは」とコンセプトもブレそうになりましたが、何とかやってこられたので自分なりに間違いではなかったのだと自負しています。
現在では、ある程度お客さんにも豆売りのお店と認識して頂けているとは思いますが、先日あるお客さんから「ランチしてください」と要望がありました。
お客さんの声をしっかり受け止めるつもりでいますが、その事については導入するつもりはありません。
僕の中ではお店を一人の野球選手として例えると、当店の場合は代走専門、守備要員、バント職人のような位置付けでいると思います。
とても、イチロー選手のような打ってよし、走ってよし、守ってよし。のような三拍子揃った選手にはなれません。
そして、三拍子揃った選手になれるとは思いませんし、目指していません。
それよりも今10年運営してきて思うのは代走のような専門職でただ走るのではなく「一歩目は左足なのか右足なのか」「ベースに入るときの角度はどうなのか」「スライディングはベースの何メートル前から滑り出すか」といったようなディティールにこだわったお店を目指しています。
そして、今のお店のコンセプトでもまだまだやれていないなと思うことが多いのです。
これからも、もっと質を高めていきたいと思います。