本日は昼食を「佐々木」さんで頂きました。
僕は最近ほとんど和食のお店にしかいかなくなっています。
市外、県外に行く際はその地元で有名なお店をお客さんに聞いたりして、リサーチして訪れるのを楽しみにしています。
でも、やっぱり佐々木さんが一番好きですね。
何といっても大将の「仕事量」が見えるからです。女将さんの接客も心地よいですし。
大将の料理は小鉢1つ取っても「手が込んでいるな」「時間が掛かっているな」「手を抜いていないな」と伝わるからです。
僕は大将のような一流の職人ではありませんが、拘りは持っています。
例えば 4つの豆を混ぜたブレンドを作るとき、4つの豆を別々に焙煎した後混ぜた「アフターミックス」をしています。
手を抜く場合「プレミックス」という生豆の段階で豆をブレンドして焙煎する方法があります。
この場合4つの豆を全部混ぜておいて焙煎する訳ですから、1回(冷却まで入れて約25分)で焙煎作業が終わります。
ただし、僕の行う「アフターミックス」は1つ1つ焙煎する訳ですから、4回(約100分)しなければなりません。
それだけで75分の時間が節約出来るわけです。
ただし、プレミックスは全部混ぜて焙煎するので全部同じ煎り上がりにしかなりません。
その豆にあった焙煎度で煎り上げないと、その豆の個性は引き出せず良いブレンドは出来ません。
僕が「アフターミックス」をしている証拠は、ブレンドを注文頂くと、その場で豆を混ぜているということです。お客さんは何で1回1回混ぜているのだろうと思う方もいるかもしれませんが。
もちろんアフターミックスをしているところでも、お客さんが来る前に販売する量を混ぜて瓶に置いているお店もあるのですべてではありません。
そして、その大将の仕事量が感じられるお料理がこちらです。
次のお刺身の盛り合わせの画像撮り忘れてしまいました。
また、来月もたのしみです。
「アフターミックス」、混ぜた状態で店に出ていたら、見た目、どういう履歴かわかりませんね。
美味しいものには、それだけの気配り、丁寧さ、こまやかさがあるのですね。
「佐々木」さんの料理の美味しさも同じと思います。
個々の材料の特徴を理解し、それを組み合わせ、交響曲のように、それぞれの楽器を生かして美しい曲、響きにするような気がします。
「佐々木」さんの懐石料理の「味」「美味しさ」もそうして醸し出されるような気がします。
「佐々木」さんのご主人の丁寧さ、こまやかさ、芸術性などが伝わってくるような気がします。
奥さんの雰囲気もさらに料理をおいしくしてくれてます。
そういう心のこもった料理を理解出来るようになりたいものです。
北大路魯山人はそういう料理を深く理解する人だったのでしょうね。
お願いですが、すべておいしい料理なのですが、全部とは言いません、一つでいいですから、
その月の印象に残った料理を紹介していただけると嬉しいのですが・・・・。
Shiozakiさんコメントありがとうございます。
佐々木さんの料理どれも美味しいですよね。
僕は毎月の料理の中でいつも印象に残って「また来月も来たい」と思うのは決まっているのです。
それは佐々木さんの「吸い物」です。大将にもいつも「佐々木さんの吸い物を飲んだら、また来て良かったと思います」とお伝えしています。
大将の引く出汁は格別だと思います。