いつも来てくれている僕の幼稚園からの友人がお店に来てくれました。
彼はとても優秀な保険の営業マンで本当に忙しく日本中を駆け回っています。そして数え切れない人と出会っています。
その中で僕の敬愛するアントニオ猪木さんとも御飯を食べていたりと、とても交友関係が広いのです。
そして、彼は先日亡くなられた三沢光晴さんとも一緒に御飯を食べに行っているのです。
そこで「三沢さん死んだね。どういう人だった?」 「プロレスファンの自分を差し置いて、なんで三沢さんと会う機会があったの?」と素朴な質問をしてみました。
きっかけはとても遠いところから始まったようです。
彼が所属する保険会社主催で癌患者の方の講演が行われ、そちらを聞きに行ったのです。その内容は「病院では治らないと言われ、漢方に切り替え一縷の望みを賭けたがお金が掛かり、その時に保険で・・・」というものでした。
そこでは癌に効く漢方のこともとても細かく語っていて、それが頭の片隅にあったのです。
それからすぐノア(三沢さんの団体)の小橋建太選手が腎臓癌に侵され、無期欠場という発表がTVを通して彼の耳に届きました。ちなみに彼はプロレスに興味はありません。
そこで彼は先日の癌治療の内容の入った講演のビデオを持っていて、「自分が小橋選手のためにこのビデオを渡したい」と思いを抱いたのです。もちろんこの時にプロレスの関係者を知りませんでした。
そして日々いろいろな人に会う度に「小橋選手の癌治療を応援したいんです」と言って回りました。
そこで何人もの人に会う中で、ついにノアと関係のある人に出会ったのです。
そしてその方からノアに連絡をいれてもらい、ついにはノアの社長である三沢さんの耳に届き「それなら今度高知の巡業の時に会いましょう。」となったのです。
こうして彼は三沢さんと出会いビデオを手渡して、小橋選手への思いを三沢さんに託したのです。
その時僕の友人の思い、そして三沢さんが小橋選手を大事にする思いが重なったのでしょう。両人の思いがなければ実現しなかったでしょうね。
夢のような話ですが、事実です。