情けない!

去年の選抜で準優勝し、今も安楽投手の話題で取り上げられている済美高校野球部がいじめ問題で対外試合を禁止されるという処分が下されました。

こういう話題は本当に情けなく思います。

でも、高校野球では無い年がないほど見かける記事です。

高校野球は国民の注目度が高いので、話題に取り上げられることが多いと思うのですが、僕たち新居浜東ラグビー部でもありました。

多くの先輩方は良い方ばかりですが、一部の先輩方から殴る、蹴るは当たり前でした。

練習が終わって部室に戻ればコンクリートの上で正座させられ、その膝の上にウェイト器具の重り40kgを乗せられた子もいました。

全校生徒が集まる体育祭の予行演習で、ズボンを脱がされ下半身を露わにさせられた子もいました。

僕も当時K-1が流行っていて、ある先輩が「相手しろ」といわれ、先輩に手を出せることが出来ないので、一方的に殴られ、蹴られ・・・。

本当に最悪です。

また、チームも弱小で後輩がミスをすると殴られるので萎縮してしまい、プレーに集中できなくなる始末。正直最低な状態だったと思います。

でも、僕達が3年生になったころ、キャプテンと副キャプテンを務めていた僕はとにかく勝ちたかったので「後輩たちに手を出さないチームにしよう、チームの雰囲気を作っていこう」と話して、その意識は3年生全員が共有していました。

小さいことから始めたのですが、僕たちの代までは練習が終わり、そのあとのグランド整備は下級生の仕事でしたが3年生も参加し、道具の準備も下級生が準備しておかなければならなかったのですが3年生がすることにしました。

ですから、3年生がさぼっていると3年生同士で注意し、上級生が率先して雑務をするようになりました。

そして、訳の分からない丸刈り強制も廃止。本当に意味なく五厘刈りにしていましたから・・・。唯一丸刈りの良い点は髪の手入れを全くしなくてよいことです。

僕たちの代になって後輩たちと過ごしたの1年間の中で、僕の知っている限りいじめる3年生はいませんでした。

練習中は鬼になってかなり口うるさく指導はしました。ただ、手は出したことはありません。

その甲斐もあって僕たちラグビー部は練習が終わるとあまり先輩、後輩の上下関係がなく、夏休みは午前中練習が終わると毎日のように皆で海や川に泳ぎに行ったりしていました。これも強制ではありません。

練習を離れると上下関係なく付き合っていたので、気軽に後輩が僕の肩に手を回してきたり、それを冗談で「先輩やぞ」といった仲が先輩、後輩の中で構築されていきました。

また、このような関係が出来上がってくるとチームの雰囲気は本当に和が生まれて、目に見えるように強くなっていきました。

久万町杯(主に中四国のチームの大会)で準優勝、県大会ではベスト4。

今まで1勝出来るかどうかのチームだったので、皆の和である程度の勝てるチームになったのではないかと思います。

ラグビー部で過ごした日々は古い思い出になっていますが、練習が激しくて止めたいと思ったことも頻繁にありました。でも、振り返ると笑い話になる良い思い出です。

でも、いじめがあったこと、先輩に殴られ、蹴られした日々は、あまり話したくない恥であり、未だに思い出すのも嫌な思い出です。

きっと済美の野球部の子たちも選抜準優勝の良い思い出、その反面心の奥にしまって封印したいいじめの思い出を一生抱えていくでしょう。

せっかくの高校生活で嫌な思い出を作るよりは、振り返りたくなるような思い出を作るべきです。

こういう機会なので、過去の嫌な思い出も書きました。

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