ずっと

彼は13歳。人間の年齢でいうと68歳だそうです。

いつの間にか僕の年齢を越えて歳を取っています。

この1ヶ月位前から食欲があるのに、痩せていくのが顕著に見られ、元気が無いので、病院に掛かり血液検査を受けたら「甲状腺機能亢進症」だと言われました。

この病気は10歳を越える高齢の猫に多く見られるそうです。

現在、投薬し内科療法をしていますが、やはりしんどそうです。

彼との出会いは僕がお店を始めて2年目。その当時、お店の売上が思うように上がらずとてもしんどい想いをしていました。

その解消に週に1回ペットショップに猫を見に行って癒されていたのです。

いつも通り、仕事終わりでペットショップに行くと、スコティッシュホールドの赤ちゃん猫が3匹増えていて、彼のような立ち耳の子が2匹、折れ耳の子が一匹居ました。

僕は折れ耳の子を気に入って「この子を連れて帰ろう」と思ったのですが、持ち合わせが無く、次の日が定休日だったので朝イチでお金を下ろし、ペットショップに行きました。

そこで、猫ちゃんに会いに行くと3匹のうちの2匹が居ない。しかも、僕のお気に入りの折れ耳の子が居ない。馴染みになっているスタッフのお姉さんを呼んで聞くと何でも3匹は兄弟で、そのうちの2匹を「先ほど来たお客さんが連れて帰りました」と言います。

もちろん、そのお客さんが悪いわけではないですが、僕はその時「何でわざわざ1匹だけ残すのだ、切ない!」と思い、その残された立ち耳の子を連れて帰ることにしました。

彼はこうして我が家の家族になったのです。

まあ、彼の若かりし頃はかなりやんちゃで、沢山のイタズラを繰り返していました。

サンダルは噛みちぎり何足も無駄にし、家電製品のコードを噛ったりするので感電したり・・・(汗)

その彼も去年位からだろうか、活動量が減り、睡眠時間が増えました。

これまでの僕の人生で猫を3匹飼っていますが、やはり衰えていく姿を見るのはとても、悲しく、寂しい。

一秒でも長く、いや、一瞬でも良いから長く生きて欲しい。

やっぱり愛しいヤツです。

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