先日の土曜日のディナーは西条のイタリアンの名店「オステリア アリエッタ」さん。こちらもミシュランガイド掲載店で実力のあるお店です。
大好きなお店の1つですが、本当に久しぶりの来店です。
今回はコースメニューではなく、ある程度の価格設定でアラカルトで選んでいく感じ。
正直、アリエッタ山本シェフの料理を頂くまではイタリアンは濃いばかりで、オッサンの僕にはチョイスしないものと思っていました。
ただ、山本シェフの料理は優しい。
味は最小限で素材を最大限活かす料理です。
僕の大好きな「日本料理 佐々木」の佐々木さん、「中国菜房くどう」工藤シェフ、そしてアリエッタ山本シェフ。
このお三方の料理は共通して「素材を活かす」が根本です。
そして、このお三方同士。それぞれ違うジャンルですが交流があって、お互いを認め合っています。
山本シェフも本当に心底料理の好きな方。
「これは何だろう」「どうやって作っているんだろう」と提供された料理に惹き込まれて聞くと、凄く嬉しそうに丁寧に素材、素材へのアプローチ、調理法、コツ、ヒストリーなどを惜しみなく教えてくれる方です。
僕も職人の端くれなので、シェフの熱さが伝わります。
僕は基本的に豆を提供するときに、過剰な情報は入れないようにしています。
美味しいか美味しくないかを純粋に楽しんで頂くようにしています。
ただ、希に「焙煎変えました?」「やっぱりウオッシュドとナチュラルは違いますね」と細部まで神経を尖らせて味わって下さっている方がいるので、その時は僕も嬉しくなって「火入れを5秒早く終わらせた」「今回のロットは香りが弱めです」とあまり一般のお客さんに伝えることのない情報も開示するようにしています。
また、そのような方がスポークスマンとなって、周りの方へ広めてくれて珈琲文化が高くなることを願っています。
アリエッタ山本シェフはかれこれ25年以上イタリアンのお店を運営されています。
パスタやピッツェリアのようなお店は山ほどありますが、本格的なイタリアンを提供するお店は愛媛にほとんど無いので、25年以上も前からずっと走り続けてきた山本シェフには敬意を表します。
そして、オステリアと冠していますが、料理内容はこだわりにこだわり尽くしていて、リストランテそのものです。
また、来たいお店です。