昨日当店の常連さんで内科医のT先生がご夫婦で来てくれて、お金の話になりました。
それも「親の年収を聞いたことがある?」という話で盛り上がりました。
そのT先生は3代続くお医者さん家系でおじいちゃん開業医、お父さん開業医、お兄さんがそこを継いで開業医、妹さん勤務医、T先生勤務医。といった感じです。
もちろんお医者さんは高収入の代名詞なのですが、T先生は勤務医の中でも低い収入なのだそうです。
一昨年前にお父さんが亡くなられて、去年初めて開業医のお父さんの年収を聞いて愕然としたといいます。
僕もそこで、愕然としたのです。
それは、矢野家は小さい頃から両親が子供の僕に対して収入をよく言っていたこと。
そんな矢野家では当たり前のことだったので「えぇ普通言わないのですかねぇ?」なんて、言っているとカウンターに居られた別の方も「言わないところが多いでしょ」と。
僕の両親は自営業でかなり頑張っていたので、子供達にも頑張れの意味を込めて言っていたのではないでしょうか?
年収を言うか言わないかの正否は分かりませんが、僕にとってはとても良かったのではないかと思います。
僕は開業当初まともに収入を得られる事はなく、一年半後にようやく得られた月収は2万円。
それから、10年目までは売り上げを上げ続ける事が出来て、収入も何とか食べることが出来るだけのものは得られるようになりました。
一応平均年収以上は得られていますが、それでも両親の年収は僕の年収の4倍以上得ていました。
その事がいつも頭にあるので、「まだまだ頑張らないと」と起爆剤になっています。
当たり前ですがお金が全てではありません。
ただ、自営業者にとって売り上げを上げ、収入を得られる事はそれだけ努力をし、頑張りのバロメーターなのでやりがいがあります。
僕の両親は本当によく働いていました。
広島に里帰りする以外で旅行に行ったことは2回しかないです。
夜中までお客さんに付き合っているなんてこともしばしば。
それでも、両親とも楽しそうでした。
僕もその両親を見て「いつかは自分の城を持ちたい」と自然と思いました。
業種は全然違いますが、現在何とか自分の城を持ち運営しています。
ただ、まだまだ両親の頑張りには届いていないので、日々精進しないといけないですね。