特に最近スポーツ界のパワハラ問題を耳にする機会が多いので、本当に残念に思います。
僕自身、スポーツを愛し体育会で育ってきたので、経験をもとに感じたことを書きたいと思います。
僕は幼稚園の頃から7年間水泳をし強化選手、記録会参加と経験させてもらいました。
小学生ではバドミントン。大した自慢にもならないですが県ではダブルス優勝、シングルス3位と成績を残させてもらいました。
中学では卓球部で市で16位と中途半端ですが、エントリーが250名ほどいたことを考えると真面目にはやっていたことは伝わるのではないでしょうか。
そして、高校では子供の頃からの夢「激しいスポーツをしてみたい」という念願のラグビー部に入りました。
監督さんにも恵まれ、公式戦1勝出来るかどうかのチームが、花園県予選の準決勝まで進むことが出来ました。
運動能力の低い僕ではありますが比較的経験してきたスポーツの各々でそれなりの成績を残させてもらいました。
それも、指導に携わって頂いた監督さんやコーチの方の力が多分にあったと思います。
僕は今年39歳を迎えるのですが、僕の教わった監督さんの中には、現在社会問題になっている体罰、パワハラはありました。
ビンタ、蹴り、ラケットで殴打などはありました。
僕の育ってきた当時では当たり前の光景で、特に問題視されるほどのものではありませんでした。
ただ、それを当たり前に育ってきた僕ですが、ある番組を見てガラッと価値観は変わりました。
少し記憶が定かではありませんが大学時代にドキュメンタリー番組で、今は退かれていますが、当時東福岡高校ラグビー部の谷崎監督の特集がされていました。
東福岡ラグビー部といえば全国優勝を何度もしている名門ラグビー部。
その東福岡ラグビー部を率いる谷崎監督の指導方法に唖然としました。
ほぼ放任。怒鳴り声など一切無し。
選手主体でメニューを考えさせ自主性を育てる。
方向を間違えているときだけ、指示をし促していくという方法でした。
勝手なイメージで、全国優勝を成し遂げるチームは何百本というスクラムを組ませ、ヘタったら蹴りあげてもやらせる。と思っていました。
それが真逆でした。当たり前ですが勝つためには体を苛め抜く厳しい練習は行わなければなりません。
ただ、そこを自主性に任せている。
全国優勝を成し遂げた監督さんがされている指導方法なのだから、正解とは言いませんが、きっと最もスマートな考え方なのでは無いかと今も思います。
恐怖(パワハラ)で支配しなくても指導は出来るのではないでしょうか?
厳しく指導をするのと、パワハラするとは全く別物です。
毎日耳にする指導者のパワハラ問題には、本当に寂しく思います。