先日全国的にも有名な自家焙煎店から珈琲豆を取り寄せました。
これまで数多くの自家焙煎店の豆を取り寄せて勉強させて頂きました。
焙煎はその焙煎士が考えているベストポイントを狙って仕上げていく作業です。
それなので、同業者の僕としては、その焙煎士さんはこういう香味の表現がしたかったのだろうと伝わります。
今回お取り寄せした豆(6種類)はほとんどが深煎りに傾注していました。
深煎りが好きなのだろうとは分かるのですが、もっと表現が豊富でも良いのではないかと感じました。
これは批判ではなく僕の個人としての感想です。
少なくとも当店とは違い全国区の知名度を誇るお店なのですから、僕が批判をしたところで説得力はありません。
今回書きたいのは改めて焙煎とは正解の無い仕事だということに気づかされたということです。
いつも僕は珈琲の焙煎を「楽譜」だと思っています。
豆という楽譜は決められたものなのに、焙煎士という「指揮者」が違うと同じ曲でも表現が違う。
そして、それぞれの焙煎士の焙煎にお客さんがついている。
僕もまだまだ11年目。これからもずっと焙煎道に精進していきたいと思います。