フレーバーコーヒーは日本ではまだ知名度や需要は低いかもしれません。
ただしフレーバー好きな方がいるのも事実、無視は出来ません。
フレーバーコーヒーとはコーヒー以外の香料を噴射して香りを付けたコーヒーのことをいいます。
本日来店されたお客さんから「フレーバーコーヒーはありますか」と問い合わせを頂きました。
お店を運営してきて10年。初めてのお問い合わせで少し驚きました。
僕はフレーバーコーヒーは何度か試したことがあるのですが、僕の価値観には合わないものでした。
フレーバーコーヒーを否定するわけではない前提で書きますが、僕の中でコーヒーは香りを味わうのが醍醐味だと捉えています。
コーヒーの香りは焙煎後、日ごとに香りを失っていきます。そして、それぞれの豆でしか味わえない個性があります。
フレーバーですと香料なので強烈に香りだけが残り、口の中が違和感で一杯になります。
香りの良い松茸にわざわざ他の香料を付けて食べたいと思う方は少ないのではないでしょうか。
一応本日来店して頂いたお客さんには「フレーバーがお好きでしたら、フレーバーほど強烈な香りのコーヒー豆は当店にはありません。ただ、香りの印象の強さでいえばモカ・イルガチェフはおすすめです」と当店のおススメ出来る範囲の豆で対応させて頂きました。
色々なコーヒーがあり、嗜好性が高いのもコーヒーならではだと改めて思いました。