昼食を「佐々木」さんで頂きました。
僕が大学1年の頃大将が開業されて、それ以来惚れ込んでいる料亭です。
前菜はクルミ豆腐の上に鴨のローストをあしらったもの。添えてある揚げた稲穂が秋っぽい。コクのあるクルミ豆腐とこれまたコクの強い鴨は相性が抜群。
お造りは海老、平目、鯵。5〜7月が一般的な旬(漁獲量として)とされている鯵ですが、この時期は脂が乗ってとてもおいしかったです。
椀物。佐々木さんに来てこの出汁を飲むといつも「来て良かった」と思います。大将の出汁の美味しさは最高です。
焼き物。上の器に入っている柿の白和えは甘味と塩味と食感が最高です。鰆の焼き物も「魚に春」で鰆ですが、美味しさでいうと秋鰆の方が美味しいですね。
冷やしとろろ蕎麦。更科粉の特徴の白い蕎麦でやはり何といっても大将のおつゆの味が最高です。
アコウと麩と里芋の炊き合わせ。夏が主な旬のアコウですが、通年美味しく、今日の物も肉厚で脂の乗りが良かったです。
茹でたワタリガニ、雲丹とカニ味噌とえのきの和え物、かぼすの器に入っているのがさんまのおろしポン酢添え。カニはワタリガニの旨味が一番濃くて好きです。
お味噌汁と鮭ご飯と香の物。コース料理の最後を飾る大将のお味噌汁が大好きです。大将に美味しさの理由を聞くと追い鰹とオリジナルブレンドのお味噌なのだそうです。
そして、写真を忘れましたが最後にお菓子とフルーツを頂きました。
今日は女将さんから「当店に長く来られていない遠方の方が矢野さんのブログを読んでいて、最近は料理のコメントが少ないからコメントを詳しく書いてとリクエストがありました」と聞いたので料理の内容を詳しく書きました。
僕が佐々木さんに通うのは料理も最高ですが、職人としての精神性が好きなのです。しっかりとした技術を身に付けていてそれでいてずっと素材の勉強をしていて、手を抜かない、偉ぶらない・・・。
僕も職人の端くれとして見習うことばかり。また、女将さんも良く話をさせてもらいますが、食材のを話しても、スポーツの話、コーヒーの話など何を話しても色々と返してくれます。かといってひけらかさない。そして、美人。(女将さんに「美人」だというといつも「茶化さんでください」といわれますが本当に美人です)
僕にとって最高の癒しの場なのです。また、当店もご利用頂いていて、来店時のお休みモードの大将と女将さんと話せることもとても嬉しいです。
最近は月に1回は訪れますが、仕事の疲れやストレスが吹き飛びます。
また、来月を楽しみにしています。