丹生川の「喬亭はる」さんに行ってきました。
注文をして席に座っていると女将さんが「そばがきが出来るから出します」と出してくれました。
はるさんに通ってかなり経ちますが、はるさんのそばがきは初めてです(メニューには載っていません)。
そばがきは特に新蕎麦の時期に食べるのが香りの塊を食べているみたいで大好きです。
いざはるさんのそばがきを食べてビックリ。通常他店で出てくる弾力の強いそばがきとは違いました。
箸で簡単に切れるほど柔らかく練り上げられていて、例えると麩饅頭のような感じです。
香りもよく口触りもとても良い。今まで食べたそばがきとは一線を画していました。
そして、いつも通りもりそばを2枚頂くと、社長の手が空いたので席に来てくれました。
「そばがきどうでした?」と質問を頂いたので「ちょっと味わったことのない柔らかさで練り上げてますね。この柔らかさの方が美味いです。」と生意気ですが感想を言わせて頂きました。
すると社長も「修行先で習ったのはあのイメージ通りの硬さのものだったんですが、柔らかい方が美味いと思ってね。」とやはり独自の作り方を研究したそうです。
新しく作り上げていく作業は技術を習得する事とは性質が違い、とても創造性も要し、時間も要します。
その労力を惜しまずひたむきに取り組んでいる職人の大先輩がいてくれるので、とても勉強になり励みになります。
いつもの美味しく頂いているもりそばに加え、社長の試行錯誤の賜物のそばがきを頂いて大満足でした。
9月中旬には新蕎麦が届きそうなので、次回訪れる時もとても楽しみです。