エイジング豆

先ほどTBSで放送されていた「櫻井有吉アブナイ夜会」でコーヒーが取りあげられていました。

ゲスト出演していた永作博美さんがコーヒーが好きで自身で淹れられているのだという。

香りの良いコーヒーを味わうには新鮮な豆を、挽きたてで淹れる。するととよく膨らみ、この膨らみが新鮮な豆の証拠ということが紹介されていました。

そして、永作さんに飲んでほしいコーヒーとして1年間エイジングされたブルーマウンテンが紹介されていました。

この取り上げられ方に違和感があるなと思った方もいたのではないでしょうか。

「鮮度が重要」と「エイジングした豆」と相反する豆を紹介していたのです。

「エイジング」とはコーヒー豆をある一定期間寝かせることを意味します。

エイジングは生豆を寝かせる、また焙煎した豆を寝かせるパターンの両方あります。

今回紹介されていたのは焙煎後の豆を寝かせるという手法です。

「鮮度の良い豆」と「エイジング豆」どちらが美味しいかという事に正解はありません。

僕自身は生豆を3年寝かせてエイジングし焙煎してみたことがあります。

味に関しては角が取れ、まろやかさが増す一方、香りは失われ枯れたような独特な風味になります。

ニュークロップといわれるいわば新米のコーヒー豆は雑味も含みますが香りが豊潤でやはり若いフレッシュな酸味を持ち合わせています。

化学的なデータもあり、焙煎後の豆でいえば焙煎後次の日に香りのピークがありそれから緩やかに香りが失われていきます。それに反比例して熟成が始まるのです。

ただ、10年熟成といったものは付加価値に過ぎません。

僕としてはその付加価値だけに高額な金額は払う気は無く、香りこそコーヒーの醍醐味と捉えているので焙煎後1週間以内の豆のみを販売させて頂いています。

皆さんは機会があればエイジング豆を試してみてください。

2 Replies to “エイジング豆”

  1. 矢野さん、こんばんは。
    私も見ました。
    どんな味なのだろうと興味はわきましたが、やはり私は新鮮な豆で淹れるコーヒーが飲みたいなぁと思いましたよ。
    でも、エイジングした豆というのもあるのですね。
    面白いですね。

  2. ohnishiさんコメントありがとうございます。コーヒーの好みは個人差が大きく嗜好性の高いものです。当店では基本的に鮮度重視で豆の販売をしていますが、エスプレッソ用の豆は1週間ぐらいは寝かせた方が角が取れて、まろやかでおすすめです。

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