金メダル最有力候補とされていた、高梨沙羅選手が4位という結果で惜しくも表彰台を逃しました。
表彰台を逃した理由が着地や向かい風、追い風の不利があった等と述べられていましたが、高梨選手は「本当に実力があれば関係はないと思うので、実力が足りなかったのだと思います」と言い訳ひとつしなかったです。
そして、いつも高梨選手が欠かすことの無い「今まで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたかったけど…。いいところを見せられなくて、とても残念」と感謝の意を込めたコメントをしていました。
さらには、メダルを手にした敵対選手に対して拍手を送っていました。
そして、その競技を戦った選手達がメダルを逃した高梨沙羅選手のもとへ駆け寄り、高梨選手の健闘を讃えていたのです。
僕の幼少期、伝説ともなっているロス五輪での柔道の決勝で右足を負傷した山下泰裕選手に対し、エジプトのラシュワン選手がその右足を攻めず敗者となったことを思い出します。
「甘い!」「フェアーで美しい」と賛否両論あると思いますが、表彰台を逃した高梨選手。彼女の言動や振る舞いには金メダル以上に輝くものがあると僕は思ってしまいました。