エルサルバドルのカップ・オブ・エクセレンス受賞農園が日本に入ってきました。
その中の1つの農園名を見て感動しました。
その農園名は「パカマラル農園」です。
スペシャルティコーヒーを扱っている者なら「おッ」となると思います。
このパカマラル農園は字のごとくパカマラ種を栽培するための農園なのです。
当店で12月19日に発売するグアテマラ・インフェルト農園のパカマラ種が2008年カップオブエクセレンスで優勝し当時の最高落札価格(1kg約2万円)をマークし、スペシャルティコーヒー業界に激震を起こしました。
それからというもの中米の農園を中心とし、インフェルト農園の成功に続けとパカマラ種栽培に着手するようになりました。
これは11月28日発売の伝説となったパナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種も同じで、中南米各国の農園がゲイシャ種の栽培を行っています。
ただ、面白いものでゲイシャ種だからといって、すべてが高品質に出来るものではないのです。
僕自身が試したゲイシャ種が8つぐらいありますが、それぞれ違う香味になっています。
中でも面白いテースティングをした事があるのですが、パナマ・カルレイダ農園という農園があり、この農園はエスメラルダ農園の隣にある農園です。
エスメラルダ農園が4回連続優勝したベスト・オブ・パナマのその影で、2位、3位、優勝も飾ったことのある超優良農園なのです。
このカルレイダ農園のオーナーはコロンビアにもセロアスル農園という農園を持っていて、カルレイダ農園のゲイシャ種が成功したので、ゲイシャ種の苗をコロンビアのセロアスル農園でも栽培したのです。
僕はこの2つの農園のゲイシャ種を取り寄せてテースティングしたのです。
いわばオーナーが一緒なので栽培方法が一緒。あとはその土地の環境で品質はどう変わるのか?というテースティングです。
どちらも高品質なのですが、カルレイダ農園の方が香りの残り方が強くセロアスル農園のゲイシャ種を凌駕していました。
やはりゲイシャ種を単に栽培して高品質なコーヒーが出来るのかというと、そうではないということです。
雨、土などの肥沃な大地、品種、栽培方法、精選方法・・・。これらすべてが巧みに合わさって高品質な豆が出来るということです。
スペシャルティコーヒーの世界は深い。
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