常識は非常識?

多くの方が「コーヒーといえばブレンド」「ブレンドは店の顔」と思われていると思います。

コーヒー=ブレンド。色々な豆を見てきた僕からすると?が付く常識です。

ある意味ではこの間違った常識が広がったのもコーヒーの歴史と伝播を勉強すると謎は解明出来ましたが、詳細は長くなるので控えておきたいと思います。

まあ触り程度に書きますと、もともとブレンドは「おいしい」を目的で作られたものではなく、1600年代のフランスで当時貴重であったコーヒーの嵩を増すためチコリという野菜の根っこを混ぜたものが起源です。

今でもブレンドする多くの理由はネガティブな発想から作られているのが現状だと思います。

香味のブレを隠すため、コストダウンなどが主な理由です。

特にスタンダードランク(低級品)を扱うお店ではブレンドを行う事によってマイナスの香味を補正しなければなりません。

ここで単純に考えてもらいたいのですが、おいしいお米の代表格「新潟県の南魚沼産のコシヒカリ」を他のお米と混ぜて食べたい方はいますか?

おそらく大体の方はそのまま食べたいと思うことでしょう。

それは紛れも無く「品質が高い」からに他なりません。

コーヒーも農産物なので全く同じです。

高品質な豆(スペシャルティコーヒー)はそれだけでおいしいのです。

ではなぜ当店のようなスペシャルティ専門店がブレンドを作るかというと、やはり単一品種では出来ない香味の創造と、あとは皆さんに受け入れられやすいからです。

豆に拘りを持って仕入れていますが、拘りを押し付けるような頑固親父的なことはしたくはないので・・・。

お客さんもブレンドのみと凝り固まらず色々な香味を楽しんで欲しいものです。

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