今日は先日のコーヒー教室で「粉を入れる前にペーパーフィルターにお湯をかけた方が良い?」と質問があったのでそちらについて書きたいと思います。
コーヒー好きの方からこの質問は時々出てきます。
まず僕の答えを述べるとNOです。
どのペーパーフィルターも変わらないような感じがしますよね?
でもよく外箱をみると酸素漂白、無漂白と書いてあります。
まずなぜ漂白するのかというとひとつは紙の臭いを取り除くため、もうひとつはパルプの繊維を絡めやすくするためです。
そして無漂白は地球の環境を守るために余計な工程は踏まずに、自然のままに作ったのが無漂白タイプです。いわば「エコ」の目的から作られています。
ではなぜ「湯通しをすると良い」なんて出回っているのかというと、昔の話ですが、ペーパーフィルターを漂白する際は塩素を用いて漂白されていましたので、ダイオキシンなどの有機塩素化合物が同時に生成されてしまいました。それらの化合物は産業廃棄物として処理しなければならず、また人体への影響についても懸念されていました。そして、独特な塩素臭がありました。
湯通しはその「塩素を洗い流す」という意味で広がりました。
ですが現在の漂白は酸素漂白という極々自然な漂白方法なので、湯通しをする必要はありません。
ペーパーフィルターは変わらないようで進化しているのです。
ペーパーフィルターで重要なことは保管です。豆同様に湿気や香りを吸着しやすいものなので密閉して保管するのがよいでしょう。
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