当店の御歳暮のピークは終え、一般のお客さんから店頭でお求め頂くのみとなりました。
御歳暮で人気はドリップバッグの詰め合わせです。
御歳暮の期間だけで数千枚は出ます。
そしてこのドリップバッグに関してよくお客さんから驚かれることがあります。
それはドリップバッグがすべて手詰めしている事です。
お客さんは機械で自動的に詰めている物だと思っている方が多いです。
裏話をしますとドリップバッグを詰めて貰う工場があって、僕がお店で焙煎した豆をお店で挽いて工場に送って詰めてもらうか、もしくは豆のまま送り工場で挽いて貰って詰めてもらうか選択します。
もちろん工場で挽いてそのまま詰めて貰った方が鮮度も良くこちらの手間が省けますがコストは嵩んでいきます。
僕は単純にコストが掛かるから手詰めをしているわけではありません。豆を挽いて手で詰めてパックしてという作業工程に掛かる時間、人的コストを考えれば間違いなく工場に外注したほうが安くなります。
でも、手詰めをしているのは発注するロット数と当店で展開しているドリップバッグの種類の問題です。
工場に発注するには1ロットが1000枚からです。となると僕のお店で展開しているドリップバッグの種類は12種類なので12000枚の発注となります。
もし12000枚を発注したら、売切れるまでに鮮度は最悪になるでしょう。窒素ガスを充填し、酸素を追い出すガス置換法という保存方法をしますが時間経過による劣化は免れません。
ドリップバッグ自体鮮度の良い状態で飲めるものでないのでなおさらです。
そしてこれは僕のこだわりですが、いろいろな物が飲みたいということです。自家焙煎店を開店して初めて気づいたことがありました。
それは豆の選び方の傾向です。
お客さんによって固定の豆しか飲まない方や、毎回違う豆をチョイスされる方と十人十色なのです。
そして僕は後者で昔自家焙煎店に通っていたときはとにかく色々な豆が飲みたくていつも違った豆をチョイスしていました。そして店主さんと仲良くなって「なんか新しい豆入りました?」なんて聞くタイプです。
それなのでドリップバッグを作る時も「色々選べた方が楽しいだろうな」と思い12種類というラインナップになりました。
自慢ではないですが、BROOKSみたいな大手は除いた自家焙煎店では相当に多いラインナップだと思います。
鮮度をより保つためと色々と種類が選べる。そんな訳で手詰めでコツコツしています。
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