昨日は地方祭に参加しなかったため、毎年恒例の食べ歩きしてきました。
基本的に近場の食べ歩きなのでまずは香川へ。
そして、香川に来たら必ず立ち寄る三豊にあるラーメンの名店「はまんど」にきました。流石は超繁盛店、営業開始時間直後の11時7分に着き、店に入るとすでに何組もお客さんが居ました。
今回は未だ注文したことのない「讃岐そば」を頂き、トッピングに味付け玉子を乗せました。
何度食べてもイリコのしっかり効いたスープは唯一無二の存在です。
そして、2軒目。同じ三豊にある松井うどんに行きました。
松井うどんは映画「UDON 」「踊る大捜査線」の本広監督の弟さんが営んでいるお店です。
温かいぶっかけを頂きましたが、つゆが甘めなのが特徴的でした。そして、讃岐うどんでは珍しくカレーうどんがあり、観光客の方々にはハードルが低く入りやすそうな感じを受けました。
お腹も満たされたのでコーヒーブレイクをしに、いつもお世話になっている観音寺のマウンテンに行きました。
僕と同じ苗字の矢野さんが切り盛りされていて、いつも焙煎論について語らせて頂きます。
詳しくは後日書きたいと思いますが、僕が煎った豆について気づいた点を指摘してくれるので、本当に勉強になります。
あまりにも熱く語りすぎてもう1軒うどん屋に行く予定でしたが、香川を後にして松山へ。
松山へは夕食をとるためとちょうど高島屋で北海道物産展が開催中なのでそちらに向かいました。
会場はもう人、人、人で溢れていました。
主にスイーツを買いましたが、こちらも詳しくは「食べ歩きvol.2」で書きたいと思います。
そして、予約していた「吉」さんへ。
僕は吉さんでランチをした事しかなく、晩御飯を頂くのは初めてです。
今回はコース料理を予約しておきました。
本当ならよりおいしく頂くためにも食前酒は絶対に飲みたいところでしたが、運転しなくてはいけないのでお酒は口にせず我慢しました。
まず一品目。旬の魚のお造り盛り合わせ。鯛や鯵、この時期馴染みの旬を感じる魚で、その中でもとても面白かったのが鰆です。
鰆は字の通り春に中四国中心に漁獲高が多くなるため旬といわれますが、この時期からどんどん脂が乗り「寒鰆」といい最もおいしいとされる旬を迎えます。
食べると今の時期ならではなのでしょうとてもさっぱりしていて口当たりが良かったです。
二品目。メバルと牛蒡の紙鍋。ほんのりみりんの甘味を強く効かせた出汁にメバルの旨味、牛蒡の香りが良くて出汁のほとんど飲んでしまいました。
三品目。かわはぎの煮付け。こちらはどうしても煮付けが食べたくて追加注文しました。かわはぎは皮が厚く死後も色の変化が少ないため最も目利きの難しい魚といわれます。時期的にとても身がしっかり厚く、淡白な味わいでさっぱり頂きました。
四品目。鯛の兜焼き。僕は煮詰めた鯛のあら煮が大好きなので、濃厚に効かせた醤油と味醂と鯛の旨味はベストマッチです。お酒飲みたいです。我慢(悲)。
五品目。洋風仕立ての茶碗蒸し。とても創作性あふれる一品です。おそらく基本の茶碗蒸しにコンソメで伸ばして作ったビシソワーズを乗せて仕上げている感じです。こちらもとてもマッチしています。
六品目。ぶどうと梨の白和え。こちらも創作性あふれる一品です。
基本的に梨もぶどうも味のバランスが似ているので喧嘩はしないのは分かりますが、そこに豆腐のコク、そして添え付けられているすだちを一絞りするともうヨーグルトです。この梨とぶどうのシャリっとした食感とぷるんとした食感はあわせて食べると新食感です。
七品目。なすの糠漬けの握りと玉子の握りにお吸い物。少々古漬けで酸味が強くなっているのが酢飯との相性が半端じゃなかったです。
最後に画像は忘れましたが和風のゼリーを頂き、晩御飯終了です。
帰りに大将さんとお料理の食材についてとぶどうと梨の白和えについて話を聞かせてもらいました。
僕も梨が大好きなので少々梨談義をしましたが、やっぱり大将さんは品種による特徴を捉えていて流石!と感心させられました。
僕も食に携わる職人の端くれとしていつも料理人さんには尊敬の念を抱きます。豊富な食材を見極め、いかに味を引き出すか。その幅の広さたるや数年の修行では極めることが出来ないです。
今回も最高の腕に魅了されました。ごちそうさまでした。
そして、お腹が満腹になり新居浜に帰ってきました。
今度はまた新居浜で吉さんのお弟子さんの大輔君が大将として営んでいる「秀」さんに食べに行きたいですね。こちらもおすすめですよ。
明日は食べ歩きvol.2を書きます。