コーヒー豆の品質を見極める作業を7年行ってきて、ここ数年でようやく良い品質の豆が何たるものかが少し分かってきました。
僭越ながら僕なりの品質を見極めるために必要なことを書きます。
まずスタンダードランク、スペシャルティランク、品評会入賞豆問わず幅広く、また数多く銘柄を試すことです。ブラジル産でもどの農園でどの地域か、またどの品種か精選方法はどのように仕上げられたかを味わいます。
僕自身ようやく世界各国の豆500銘柄ほどテースティングしてきました。
そして次に重要な事は年数を重ねる事です。
コーヒー豆は農作物なので毎年香味の違いがあります。
毎年同じなんてことは絶対に等しいほどありません。
当店で扱っている豆で品質に納得のいかないものは買い付けないようにしています。ただモカのイルガチェフはなかなか代用するような品質のものはないので買い付けます。ただその際こちらのブログであったり店頭ではおしらせするようにしています。
例えば今年のイルガチェフの出来具合は前年度に比べ香りは少々弱めで酸味はきれいに感じられる。といった感じです。
そういえば先日行った実験があります。
それは同じ豆でも新豆(ニュークロップ)と収穫して1年経過した豆(バーストクロップ)の飲み比べです。
いわば1年越しの実験です。本ではよく香りが乏しくなるといわれています。
それを贅沢にも非常に香味の高い品評会入賞豆で行いました。昨年、入港したばかりの豆を取り寄せテースティングし、そして生豆のまま1年間保管庫にて保管し焙煎しテースティングしました。
結果はやはり残念なぐらい香りが乏しくなっていました。
お米と同じで香りを楽しむのであれば新豆は欠かせないですね。
色々な銘柄に出会いコーヒーに携わって品質が良し悪しが分かってくると飽きるどころか反対にどんどん探究心が沸いてきます。
少々マニアックな話になりましたが、品質を見極めていくということを簡単に書かせてもらいました。
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