C.O.E入賞のグアテマラ・エルバレントン農園の焙煎度が決定しました。
エルバレントン農園はコクが魅力的な豆だったので、少し酸味を活かしつつコクをしっかり味わえるように焙煎を施すようにしました。焙煎度はシティです。
ここで1つ焙煎についてお話します。
焙煎というのは各お店の焙煎士がその豆の香味が一番活かされるであろうという考えの下、豆を煎り上げます。
そのため焙煎士によって様々で、どの焙煎度が正解というのはありません。
ただ焙煎に携わって7年になりますが寂しいのは「酸味」に対する固定観念です。
「モカって酸っぱくて苦手」という言葉をお客さんからいただきます。
コーヒーのおいしい酸味とは「酸っぱさ」ではなく「柑橘類のフレッシュな酸味」なのです。
これも焙煎の違い、また豆の品質によって違いが出てくるのですが、主に大手焙煎業者の施す焙煎は僕の煎り上げる焙煎とは違い、ごくごく浅煎りで煎りあげられています。
そうすると皆さんのもってる酸っぱいイメージの豆になるのです。またモカといってもエチオピア産もあればイエメン産もありその中でも品質はまちまちです。
当店であつかっているエチオピアのモカでもハラー、レケンプティ、シダモ、ジマなどの銘柄があって品質も千差万別。
低品質な豆で効率だけを求めた焙煎では到底おいしい豆に煎り上がるはずはありません。
「酸味が苦手」という方はぜひ当店のイルガチェフを試していただきたいです。