12日に決定したロンドン五輪のマラソン代表の話題で持ちきりですね。
2時間7分台で藤原新選手が日本人トップで選ばれました。凄まじい早さですね。
でもマラソンを見ているとジョギングをして流してるイメージを持ってる方も多いと思います。
そこで僕が実際に触れたマラソンの凄さについて書きたいと思います。
僕の母校新居浜東高校ですが、陸上部は県内全域から選手が集まってくるほどの強豪校でした。ちなみに僕の1つ下にはアテネオリンピック1600mリレーに選ばれた向井裕紀弘選手がいました。
そして、1つ先輩の女性で世界ジュニアオリンピックの代表に選ばれたマラソンの選手がいました。
いつも朝礼で頻繁に表彰されていたのでとても有名で、僕の所属していたラグビー部が陸上部のトレーニング道具置き場に近かったので一方的によく知っていました。
そんなある時普段は陸上部は学校近くの河川敷に競技場があってそちらが練習場なのですが、たまたま外周走が一緒になったのです。
僕自身毎日10kmは走っていたので、とても好奇心が沸いて「トップクラスのマラソン選手はどんなものか」と思い、「勝てることはないけど、ついていってやる」とチャレンジしようと試みたのです。
学校の外周はおよそ1km。
これぐらいの短期決戦なら自分でもいけるだろうと勝手に後ろにピッタリつき走り始めました。
後ろについて500mもしないうちに勝負は決着しました。
勝負なんてとんでもない、僕の考えるマラソンのスピードではなく、限りなくダッシュに近いスピードなのです。
そこで初めてマラソンとは「ダッシュを長く続ける競技」ということに気づかされました。
面白いデータがあります。(2007年時のもの)
男子マラソン世界最高記録ポール・テルガト(ケニア)2時間4分55秒。時速にして20.27km
これを100mあたりのスピードにすると17.77秒となります。男子児童11歳の50m走の全国平均が8.89秒ですから、ほぼこれに等しいスピードということになります。
そして自転車では、変速機のないママチャリをかなり真剣にこぐスピードです。
なんとも異常なスピードですね。これで少しマラソンの世界トップの選手のスピード感が伝わったのでないでしょうか。