品質と価格

ここ最近ジャマイカ・ブルーマウンテンでも単一農園にこだわりテースティングを行っています。

いわゆるブルーマウンテンとはブルーマウンテン山脈の高地で作られたものをいいます。

その下の中腹の地域は「ハイマウンテン」といい、その他の地域を「プライムウォッシュ」といいます。

プライムウォッシュの生産量が一番多く、ブルーマウンテンのように高地に向かうにつれて生産量は少なくなり、価格も高くなります。

ブルーマウンテンの価格の高さはご存知の通りだと思います。

今日テースティングを行ったジャマイカ・ハイマウンテン・バロンホール農園ですが、ナッティで口当たりも良くクリアなカップで品質はとても良いと思います。

ですが、この豆を僕はお客さんに提供する自信はありません。

何よりも価格に納得がいきません。

大まかにいうとブルーマウンテンの100gの販売価格はおよそ¥1,500といったところでしょう。

単純に¥1,500だから高いとはいいません。以前当店では一部のお客さんのみの販売とさせて頂きましたがベスト・オブ・パナマに入賞したカルレイダ農園を¥2,200で提供させていただきました。

僕が一番重要視しているのは「品質と価格のバランス」です。

ですからスタンダードランクの豆を使用しているスーパーなどの量販店に並んでいる、500gで¥980のようなディスカウント品でも価格と品質のバランスが取れていて良いと思うのです。

ですが、今日テースティングしたジャマイカ・ハイマウンテン・バロンホール農園の品質はスペシャルティの中でも平均中の平均でしょう。

品質以上に価格が高くなるような販売をする事は自分の考えは合いません。

ですが今後もブルーマウンテンについては追求していくつもりです。

世界1位に挑む

いよいよラグビー日本代表が世界1位のニュージーランドと対戦しました。

この後1時03分〜日テレで録画放送されますが、結果は83−7と大敗をしました。

この点差をみてがっかりされる方もいるでしょう。ですが過去第3回ワールドカップでニュージーランドと対戦した時、日本代表は今も残る1試合最多失点記録の145−17で負けているのです。

ここ数年で日本のラグビーは確実に進歩を続けています。今大会の目標はワールドカップ2勝目。

特にカナダ戦には注目です。

日本の2勝目みなさんも一緒に応援しましょう。

虫食い豆

昨日ブログで書いたベリーボーラーの件ですが、ベリーボーラーの画像はなかったので、ベリーボーラーが食い荒らした虫食い豆をアップしてみました。

豆の品質を脅かすベリーボーラー。少しでも減ると助かるのですが…。

ベリーボーラー

コーヒー豆を栽培していくうえで発育を妨げる不安材料があります。

特にさび病、CBD、そして害虫のベリーボーラーです。

さび病は葉の病気でCBDはカビの病気で実を落としてしまうのです。

そして、この2つの病気は現地でしか見られません。

ですが唯一ベリーボーラーが食い荒らした豆だけは混入して入ってくるのです。

これをしっかりハンドピックによって省いていくのです。

ベリーボーラーが食い荒らした豆(虫食い豆)は1mmぐらいの穴を開いています。その穴から入り、
中の実を食い散らかし、豆の品質を劣化させるのです。

最後にベリーボーラーという名前はberry(コーヒーの実)borer(穴を開ける虫)という意味からつけられたのです。

抽出で味は違う

「抽出で味は違うの?」と良く聞かれる事があります。

もちろん違います。それは器具によっても違いサイフォン、コーヒーメーカー、パーコレーター、カフェプレス、ドリッパー、ネルとさまざまです。

道具の数があればあるだけ味も違います。

そして当店では最もコーヒーの味が引き出せるドリップによる抽出ですが、ドリッパーによっても違うのです。


当店は「1つ穴式のメリタ」です。いろいろなメーカーを使い、僕の求める香りが最も引きだせるので採用しました。


そしてこちらは「円錐形のコーノ式」です。さっぱりしていてコーヒーの上質な酸味を味わうにはとても良いと思います。

ざっと2種類のドリッパーの味の違いを書きましたが、ドリッパーだけでもかなりの種類があってその数だけ味わいは違います。

また抽出の温度、スピード、粉の挽き方で味は違います。

ですから僕は自宅でコーヒーを入れる時は、コーヒー豆の特性をみてドリッパーを変えたり、抽出速度を変えて楽しんでいます。

秋の目玉第2弾カップオブエクセレンスニカラグア・コフラディア農園

昨日に引き続き、今日は目玉企画第2弾のカップオブエクセレンス・ニカラグア・コフラディア農園(11/17〜発売)について紹介します。

9/9のブログのタイトルで「スペシャルティコーヒーオリジン」と書きました。

それについて少し書きたいと思います。

見づらいと思いますが、コーヒーを評価する時の「カッピングフォーム」です。スペシャルティコーヒーが普及する以前はこういう詳細な評価はされていませんでした。

ですが、コーヒーの品質を高めていく上ではカッピング(評価)は欠かせないと試行錯誤を繰り返しこのカッピングフォームが出来上がりました。

そしてこちらのフォームで点数が付けられるのですが、まずスペシャルティコーヒーは80点以上でなければ認められません。

そのスペシャルティランクの中でも85点以上がカップオブエクセレンスに選ばれるのです。これを「スペシャルティコーヒーオリジン」といいます。

そして90点以上のスコアを付けた豆は「スペシャルティコーヒーレア」といいカップオブエクセレンスの中でも上位5位ぐらいまでです。

スペシャルティコーヒー自体が生産量の5%未満であり、こういった品評会に入賞する豆は生産量の1%未満なのです。

その世界のトップオブトップのクオリティであるカップオブエクセレンス・ニカラグア・コフラディア農園をぜひご賞味下さい。

カップ評価はべりー系のフレーバーと豊かなボディが特長です。

あと少し余談になりますが「スペシャリティコーヒー」と呼ぶ方がいますが、正しいのは「スペシャルティコーヒー」です。僕自身は拘りませんが、スペシャルティコーヒーが誕生したのがアメリカのため発音が「スペシャリティ」ではなく「スペシャルティ」となるのです。

ナショナルアワード・ルワンダ・ンコラ農園

ナショナルアワードと聞いて「何それ?」と思われる方が多いと思います。

カップ・オブ・エクセレンスは当店が開店以来、毎年限定的に扱ってきて、現在世界で一番大きな品評会であることはコーヒー通の方なら言わずとも知れた豆です。

ナショナルアワードはそのカップオブエクセレンスに惜しくも選ばれなかった豆なのです。

いわば敗者です。ですがただの敗者ではありません。

カップオブエクセレンスの品評会にエントリーされるまでに数百の農園が脱落しているのです。

数百もの農園が参加
  
  [予備選抜] 
    
    ↓

  [国内審査]

   第1審査
   
    ↓
   
   第2審査

    ↓  

  [国際審査] 

   第1審査
   
    ↓
   
   第2審査

    ↓
[カップオブエクセレンスの称号授与] 

こういう流れでカップオブエクセレンスは決定されます。

カップオブエクセレンスの称号に輝くのは数百のうち20〜30品しかありません。

まず国際審査にエントリーされる豆は50農園ぐらいしかありません。

ナショナルアワードは国内大会を勝ち抜いてその50農園の1つに入った、国際審査員に認められた豆なのです。

ルワンダ・ンコラ農園はレモンやブラッドオレンジといったフレーバーがあってキレの良いすっきりとした味わいが特徴です。

発売は10月27日からとなっています。ぜひ楽しみに待ってください。

スペシャルティコーヒー・オリジン?発売決定

秋に向けて品評会入賞豆と国内大会入賞豆を抑えました。

予定では10月以降の発売になります。今回はニカラグアのカップオブエクセレンスのコフラディア農園とルワンダのナショナルアワードのンコラ農園です。

開店以来よりずっと「おいしいコーヒー」に拘ってスペシャルティ専門で扱い、その中で世界最高品質のカップオブエクセレンス、ベスト・オブ・パナマの販売に力を入れてきました。

発売当初は価格が高いため手にとって頂くことも避けられましたが、飲んで頂いたお客さんには毎回リピートして頂き、さらにはそのお客さんがお友達に広めてくださっています。

今では発売開始以前に予約販売で沢山注文を頂き、即完売となっています。

スペシャルティコーヒーはまだまだ流通量が5%未満と少なくその中でも品評会に入賞する豆(これをスペシャルティコーヒーオリジン、スペシャルティコーヒーレアといいます)は流通量1%未満です。

新しいコーヒーの価値観を味わってみてください。

豆の詳細は後日こちらのブログにアップします。

なおカップオブエクセレンス、ナショナルアワードは店頭のみの発売になります。

ハカ

いよいよ9/10(土)1:53〜日テレ系列でラグビーワールドカップのオープニングゲーム、ニュージーランド×トンガの試合が放映されます。

優勝経験のあるニュージーランド(オールブラック)とこちらも強豪国のトンガの対決です。

そこでまず注目してもらいたいのが試合前の踊り「ウォークライ(WarCry)」です。

あまり聞いたことの無い言葉だと思いますが、オールブラックスのウォークライ(ハカ)は時折CMやテレビでパロディとして扱われたりすることがあり見かけたことがあるかもしれません。

ハカの由来はマオリの戦士が戦いの前に踊るもので、手を叩き足を踏み鳴らして叫び、自らの力を誇示し、相手を威嚇するものです。

そして詞の内容(カマテバージョン)は「死をも覚悟して戦う」といった感じです。

僕は生でハカを見たことがありませんが、オールブラックスが国際マッチでハカを踊る姿をテレビで見て鳥肌がたちました。

それぐらい迫力があるのです。

ラガーマンじゃなくても必見です。ぜひ見てください。

ちなみにハカ(カマテ)がYou Tubeにありました。
http://www.youtube.com/watch?v=56Hb632BCCw&feature=related

お知らせ

ここ何日間で秋を感じさせる天候となりました。

日中は少し暑いものの朝晩は涼しさを感じます。

今日はその天候もあってコーヒー豆をお買上いただくお客さんが多く来店してくれました。

この時期はアイスコーヒー用の豆を半分、ホット用の豆を半分といった感じでお買い求めいただくお客さんが多いです。

僕として焙煎する量が多くなるのでやりがいがあります。

これから本格的にコーヒーがおいしく感じるシーズンとなっていきます。

そこで皆様にお知らせがあります。

2010年後半よりコーヒー豆は高騰を続けて、連日テレビ、新聞、雑誌を賑わせてきました。

各社は値上げ、内容量の減量で対応してきました。

現状は今年5月のピーク時より少し下がり、高価格で安定していますが10月の新豆が入荷する頃から価格の上昇が予想されています。

そこで当店では10月から店頭販売のみですが、まとめ買いによる割引率を下げさせて頂くこととなりました。

従来の300g以上で20%OFF→15%OFF、500g以上で30%OFF→25%OFFとなります。

どちらも5%下げさせて頂くこととなりました。実質1杯あたり約2円の値上げとなります。

「低品質の豆を提供し価格を維持」する事は出来ますが、私の考えには合いません。

スタンダードランクの豆を使用し価格を抑えることは出来ますが、高品質な豆をお手頃に提供することをモットーとしているため止む無く値上げさせて頂く運びとなりました。

豆や焙煎堂では、今後も高品質でおいしいコーヒーをお届けしてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1.対象商品:コーヒー豆
2.改訂実施日:平成23年10月1日(土)〜
3.改定内容 300g以上お買上で20%OFF→15%OFF、500g以上お買上で30%OFF→25%OFF

なおネット販売価格は据え置きです。