味を繋いでいく

今日は午前中に愛大病院に入院している友人のお見舞いに行きました。

その後はすぐに新居浜にトンボ帰りして、ちょうどお昼時になったので近所の「萩の茶屋」に行きました。

新居浜の方には説明不要なお蕎麦の有名店です。

僕はご近所だったので、物心がついた頃には通っていました。

萩の茶屋は現在2代目でご兄弟でお店を守り立てています。

初代の大将は話をさせて頂くと、蕎麦への情熱がビンビン伝わってくる、職人気質という言葉はこの人の為にあるというような方です。

そして、大将の次男、2代目の健輔さんはおっとりしてほのぼのとした性格の方です。

雰囲気の違うお二人ですが味をしっかり守り繋いでいます。

これは簡単なことではありません。

例え親子でも身長、体重、手足の長さ、性格、考え方、趣味、特技など全部一緒だという人はいないのですから。

反対にいえば違うところが多いと思います。

それでも味を引き継ぎ、守っている。

今日頂いた「かき玉蕎麦」は僕が萩の茶屋で昔から最もよく注文する一品です。

食べると「懐かしいあの頃」が味の記憶として戻ってきます。

「記憶に残る味」。食を扱う者として最高の目標といえるかもしれません

僕もコーヒーを提供する者として味への拘り、情熱をいつまでも持ち続けて、1人でも多くのお客さんの記憶に残る味を目指していきます。

最後に僕のお蕎麦の食べ方の流儀を書きます。正しい食べ方といったものではないので悪しからず。

萩の茶屋ではもり蕎麦を頼むとわさびがそのまま出てきます。

そこでわさびは摺り方で風味が変わるのは当たり前の事実ですが、食べる直前に摺ります。こうする事でわさびの風味が良いのです(コーヒーと同じで香りが揮発性であるため)。

あとは摺ったわさびはつゆに溶きません。蕎麦の上だけに乗せてすすり食べます。この食べ方の方が鼻を抜ける風味が良いです。

僕としては辛味大根で食べる方が好きですが・・・。

あと橋休めでわさびをそのまま食べます。萩野の茶屋のわさびは甘味がありますから、騙されたと思って食べてみてください。

味の濃い丼物と食べるときはこうすると口がリセットされて蕎麦がおいしくいただけます。

鬱陶しい位に僕の蕎麦道を書きましたが、勝手気ままにしていることなのですお許しください。

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