9月10日から始まるラグビーワールドカップの正式メンバーが決まりました。
カーワン氏が日本を率いて今大会で2回目の挑戦となる今回、選出されたメンバーは外国出身選手が過去最多の10人となりました。
これについては賛否両論ありますが、そもそもなぜ外国人選手がおおくなるのか?それはラグビーのナショナルチームの選出規定にあります。
1・当該国で出生していること
2・両親、祖父母のひとりが当該国で出生していること
3・プレーする時点の直前の36ヶ月間継続して当該国を居住地としていたこと。
この3番目の規定がラグビーナショナルチームに外国人選手が多くなる最たる理由です。いわば3年間日本に住んでいれば出場資格があるのです。
ですから、スターティングメンバー15人を日本人以外の外国人選手を起用しても何も違法性ないのです。
実際僕が高校生時代、アジア予選で日本代表の試合を見ていた時の光景です。相手は香港代表でした。
正しい人数は分からないですが、イギリスから中国への香港返還前だったこともあり、メンバーの15人中13、14人がイギリス人でした。
僕の意見としては外国人選手のナショナルチームの選出は賛成です。
世界のプレーと日本のプレーの実力差は大人と子供、月とすっぽん。
この差は日本人だけでは絶対に埋められません。日本代表の底上げとして優秀な外国人プレイヤーは多大な影響を持っています。
実際僕がラグビーを始めてから、初めて見たワールドカップの衝撃は忘れられませんでした。
今まで見た日本のラグビーとはまるで違っていて、相手をなぎ倒す突進、イマジネーション溢れるライン使い、1つのパスの完全なタイミングと受け手の抜き去るスピード。
どれもが異常なまでに輝いて見えたのです。
「日本人の代表で負けた方が日本人として誇りが持てる」と意見される方がいます。僕もその通りだと思います。
でも勝利至上主義ではないですがスポーツは勝たないと注目されません。また応援してくれる人がいないと強くなりません。
この前の女子サッカーワールドカップで優勝したなでしこジャパンが良い例だと思います。
大会前誰がなでしこジャパンを応援していたでしょうか?予選から見ていた方がいたでしょうか?
決勝トーナメントに進んでやっとメディアも取り上げていました。
優勝後の注目度はご存知の通りだと思います。
そこで始めてサッカー界に人材や運営費、強化費などが集まってきて、さらに良い循環が出来ると思っています。
ラグビーを経験した者として、ラグビーの持つ魅力を最大限に知っているので衰退してほしくないのです。
カーワンジャパン。2勝目目指して頑張ってください。