今日はお客さんとラグビー関連の話をする機会に恵まれました。
高校時代のラグビー部の先輩がお店に来てくれて、さらに先輩が滞在中に東京の方で元ラガーマンをしていた常連さんも来てくれたので3人でラグビー談義に花が咲きました。
面白いもので初対面のラガーマン同士が聞く質問は決まりきったかのように「ポジションはどこですか?」、「現役当時のウェイト(体重)はどれくらいです?」、「好きなプレースタイルは?」このような言葉が飛び交います。
そして先輩達も帰り、夕方には地域でお世話になっているラグビーファンのお客さんからこの本を貸して頂きました。
本誌は「1998年‐1999年のラグビー界」を特集したもので、この当時は僕自身現役のラガーマンだったのでとても熱い想いが甦ってきました。
中でも最も紹介したい記事は「仙波優選手」の特集です。
ラグビーファンの方なら誰でも知っている有名選手です。
ですが、仙波さんはもうこの世にいません。
25歳という若さで車の事故で生涯を閉じました。
現在生きていたならば37歳です。
仙波さんの魅力は、まず同郷の愛媛出身。
そして、日本人離れした「当たり」の強さでした。
通常筋力の劣る日本人選手が外国人選手と1対1で正体し当りに行くと、当った衝撃よりも止めに来たタックルの衝撃に押され、弾き返されるのです。
ですが、ひとたび仙波さんがボールを持って走り出し当ると外国人選手でも弾かれ、なぎ倒されるのです。
筋力の無い僕にとって仙波さんは憧れの的でした。
しかし、仙波さんは7人制では代表で活躍をみせたものの15人制では代表メンバー試合出場がありませんでした。
でも98年にはワールドカップ・アジア予選メンバーに選ばれました。まさにこれからの選手でした。
仙波さんが桜のジャージーを着て走り切る姿を見てみたかったです。
あの圧倒的な走る姿は目に焼き付いて離れる事はありません。
生涯語り継いでいくと思います。