カクテルは深い


今日は僕と兄は友人にお呼ばれし、カクテルをご馳走してもらいました。

僕はお酒は飲みますが、主に焼酎や日本酒が多くカクテルはまったくといっていいほど飲んだ事がありません。

カクテルは調べると古代ローマの時代からあり、当時のアルコール飲料の質が現代に比べてはるかに劣るものであり、その味を補正するための手段であった。とされています。

1杯目は僕が柑橘系が好きだというとこちらを提供してくれました。その名も「ギムレット」。

コーディアルライムにジンを混ぜ、シェイクする。これをシェイクせずにグラスに注ぐと「ジン・ライム」だそうです。

そして車で連れて来てくれた兄にはノンアルコールカクテルの「シンデレラ」。

これはレモンジュース、パイナップルジュース、オレンジジュースを混ぜたもので、これにはびっくりしてしまいました。味わいはトロピカルなパッションフルーツジュースを飲んでいるようでした。

いわば質の違う酸味系の物をブレンドしたもので喧嘩をしていない。これはコーヒーのブレンドと同じで味の法則的な物を感じました。

そして僕の好きな「ジントニック」。フレッシュなライムの香りがたまりませんでした。

またまたノンアルコールの「サラトガ・クーラー」。

ライムジュースに、ガムシロップ、ジンジャーエールを軽くステアして完成。

あと何杯かいただきましたが、今日カクテルを味わって「ブレンド」の緻密さに驚かされるばかりでした。

コーヒーのブレンドの起源はどの書籍にものっておらず、はっきりはしませんが、カクテルの起源と同じく、品質の悪さの補正やコストダウンが目的だと推測します。

今のようにスペシャルティコーヒーが流通していない時代の良い歴史でもあり、悪い歴史でもあります。

単体で飲んでおいしいものはおいしいに決まっています。

それを混ぜてしまうというのは、その単体では持たない香味を表現しなければなりません。

いわばスタンダードランクのブレンドは0.5しか力の無いものをもう1つ0.5の物を足して1を作り上げる作業です。現在流通しているスペシャルティコーヒーのブレンドは1の物を足して、2にも3にもしていく作業になります。

今日カクテルに少し触れてみて、ブレンドの新しい香味の構築に役立てそうな気がしました。

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