先ほどNHKのBShiで大阪堺の刃物職人さんの特集を見ていました。
その中で、「焼入れ」という作業があり、この作業を行う事で硬い包丁が出来るそうです。
この焼入れ作業で重要なのが800度以上になるまで焼く事だそうで、800度以下で焼き止めをすると刃物が曲がるらしいです。
そして焼入れてどんどん赤くなっていくのがみえました。
でもどのタイミングで炉から上げるのだろうと思っていたら、職人さんは「刃の赤さをじっと見れば温度が分かる」と言うのです。
僕としては真っ赤である事は無論判りますが、程度の違いはテレビを見ていて判りませんでした。
でも職人仕事は毎日毎日同じ事をする事で向き合っている物と会話が出来る様になるのですね。
これは僕の様な職人の端くれでも感じます。
毎日毎日焙煎を行う事で豆と会話が出来るのです。
ちょっとした焙煎度の違いを色で判別し、香りは煎りあげる段階で鼻で確認します。
感覚というのは不思議なもので毎日長時間していれば研ぎ澄まされていきます。
でも僕はまだまだ豆との会話が下手ですが・・・。