今日は仕事が終わり忘年会を兼ねて寿司善さんに行ってきました。
大将が当店のお客さんで、料理好きの僕に惜し気もなく知識、技術論を語ってくれます。
そして、お店に入ってまず効き酒師の資格を持つ大将のオススメで食前酒を頂きました。
「十四代」純米吟醸 中取り 備前雄町
このお酒は辛口で口に含むとすっきりと甘く、フレッシュですぅっとひくキレの良さがありました。
食前酒としてさっぱりしていて良かったです。
それからお刺身盛りを頂きながら飲んだお酒がこちら。
「さか松」 純米大吟醸山田錦 全国新酒鑑評会出品酒金賞受賞
このお酒は30本しか作っていない品評会用のお酒でとても貴重な物です。
味はねっとりとした甘味、バニラのような香り、口へ含むと広がりが強く、しっかり残る感じでした。
とても素晴らしいお酒でした。
そして握り、さざえの磯焼、杜葉焼、天麩羅盛りなど頂き、なかでもとても気に入ったのがこちら。
出汁巻きです。こちらをおつまみに頂いたのですが、出汁と甘味が絶妙でした。
ほのかに香る昆布出汁と甘味、焼きもしっとりしていて、ついつい2人前食べてしまいました。
あと画像は無いですが、鯛のあら炊きは最高でした。
しっかり詰めていて、味わったことの無いコクと甘味。この甘味とコクと正体を大将に聞いてみるとなるほど。和食で使うものではありませんでした。
また、ガリやお寿司の醤油は既製品を使うお店が多い中、お店のオリジナルで仕込むという細部に拘った仕事ぶり。
しかし、何でも知りたがりの僕の質問に1つ1つに答えてくれて、素材から調理方法まですべて教えていただきました。まあ、もちろんそのような技術は真似できるわけがありませんが・・・。
僕は物作りに携わる職人さんの仕事が大好きです。
自分の手で1つの物を作るために技術を磨き、知識を身に付け、いくつもの工程を経て昇華させる。
この中に手抜きが1つでもあっては良いものはできません。
良い仕事ぶりを目の前で見ると、僕も職人の端くれとしてとてもモチベーションがあがります。
本当においしい料理をご馳走様でした。
そして帰りに大将が汲んで来た湧き水を分けて頂き、そちらをコーヒーにつかってみましたが、超軟水で嫌な苦味が出ず、するすると飲めるコーヒーに仕上がりました。