お客さんからさまざまな質問をいただくことが多いので今日はその中の1つですが答えてみたいと思います。
「紅茶の専門店に行くと何十種類と並んでいるけどコーヒーはそんなに種類がないですよね?」と聞かれた事があります。
これは正解であり不正解です。これにははっきりとした理由があります。
僕は紅茶の事は生豆の卸業者が商社なのでそちらから資料をもらい見た事があるのですが確かに紅茶も世界から輸入され、また等級でも分けられているため種類は豊富にあります。
ですが、コーヒー豆も同じ国から数多く輸入され同農園でも品種がブルボン、カツーラなどと複数になり、また精製方法でもナチュラルかパルプドナチュラルかウォッシュトかで分かれるため種類は軽く1000以上の銘柄が日本に入ってきています。
僕自身、ブラジルだけで50種類以上はテースティングを行いました。そして世界各国の豆を入れると200種類以上はテースティングをしています。
ではなぜ自家焙煎店に何十種類も豆が並ばないのか?
これは紅茶の賞味期限とコーヒーの賞味期限が違うからです。
僕が持つ資料では紅茶の賞味期限は長く1、2年が当たり前です。
一方コーヒーはお店によって異なりますがそんなに長く置く事はありません。これは鮮度が劣化していくことで香りがなくなるからです。
ですからこだわっているお店は廃棄までの期間が短いのです。
ちなみに当店では1週間で廃棄しています。
ですから相当な販売力がないとそんなに多くの種類は置けないのです。
僕が実際に訪れたコーヒー店で最も数多く扱っているところで30種類ほどです。
またもう1つの理由として紅茶の専門店の方は茶の原料から紅茶を作ることはないですよね?これが大きいです。
当店のような自家焙煎店は生豆から焙煎という加工を行い、コーヒー豆としてお客さんに届ける事が出来るので生産管理が難しくなるのです。
でもそこが自家焙煎の魅力なのです。
もし同じ豆を使ったとして他店とは違った味の表現が出来るのです。
コーヒーと紅茶どちらも深いですね。