10月1日はコーヒーの日。
ブラジルのコーヒー豆の収穫が9月にだいたい終了し、10月からは新しい「コーヒー年度」に入ること、そして、日本でのコーヒーの消費量が秋冬季に増えることから、1983年に全日本コーヒー協会が定めたものです。
そこで今日はコーヒーの歴史について少し書きたいと思います。
まずコーヒーの発見について諸説ありますが、エチオピア説とアラビア説の2説が有名です。
「エチオピアの説」
エチオピアの山羊飼いの少年カルディがある日、放し飼いにしている山羊
の一部が夜になっても元気に動き回っているのを不思議に思いました。ど
うしたのかと見張っていると、その山羊たちはみな「赤い木の実」を食べていることが分かりました。カルディも試しにその実を口にしてみると全身に
活力がみなぎってきます。
そして、この実は睡魔に勝つ秘薬として、修行僧の間で広まったのです。
「アラビアの説」
アラビアのイスラム僧シェーク・オマールは領主の誤解のために追われる身となって、山中をさまよっていました。その時、一羽の鳥が赤い木の実をついばみ陽気にさえずるのを見ました。試しにオマールがその実をなめてみた所、不思議と空腹感が癒やされ、疲れが取れて気分壮快になるのを感じました。
一方オマールを追放した領主の町では病気が流行して多くの人が苦しんでいました。そこでオマールが町に戻って、人々にその赤い実を煎じた汁を飲ませたところ、みな良くなり、領主もオマールの罪を解きました。
この2つの説を見ても分かるように薬として用いられていたのです。
ちなみに現在のような煎り豆を使用して飲むようになったのは1450年頃のペルシャで当時は「コーヒー」ではなく「カーファ」と呼ばれていました。
それから世界に伝播していき、日本では最初にコーヒーを飲んだのが織田信長とか、豊臣秀吉という説がありますが、江戸時代の末期に長崎出島の貿易関係の人が飲み始めたという説が一般的です。
だいぶ涼しくなり、コーヒーのおいしいシーズンになってきました。
みなさんもおいしいコーヒーでホッと一息入れてください。