「初心忘れるべからず」良く聞く言葉です。
「修行や学業仕事など、物事を始めるとば口に立てた目標や志、その時の思いの様を忘れてはいけない」という意味にとられわれていますが、そもそもの意味はまったく違うのです。
先日ブログでも紹介した奥寺幸治著の「一流の習慣術」の中で、こちらの言葉を誰が発し、その本来の意味が紹介されていました。
「初心忘れるべからず」とは、室町時代の能楽師、世阿弥の言葉で「物事を始めたばかりで未熟な時代に味わった苦しさや努力、身につけた芸を忘れてはならない」 奥寺幸治著「一流の習慣術」より抜粋
つまり世阿弥が説いたのは「ある程度その道を辿ったものが自らの中弛み、慣れによって生まれる慢心を戒める」でしょうか。
僕も焙煎を初めて5年。まだまだ未熟者ではありますが、いつも良い緊張感を持ち日々技術、知識を高める気持ちは忘れてはならない、とこの言葉の正しい意味を知り強く感じました。
そして本文中も一流の選手ほどその意識を持って努力を続けていると紹介されていました。