昨日は少々アイスコーヒーの「入れ方による味の特徴」について書いたので、今日は「温度と味覚」について書きたいと思います。以前も書いた内容ですが、少し掘り下げて書いていきます。
アイスコーヒーの味の特徴として苦味が強く濃いものが多いと思います。
それは焙煎度が深いアイスコーヒー用の豆を使用し、濃いめに抽出しているからです。
でもなぜそんなことをするのでしょう?
それは人間の味覚は温度によって感じ方が違うからです。
基本的な味覚として甘味、塩味、酸味、苦味が存在します。
この4つの中でコーヒーの味の構成は甘味、酸味、苦味なので塩味については触れませんので了承ください。
まず酸味ですが、酸味は温度の変化に影響を受けません。ですから温度の高低に関わらず一定です。
そして甘味は人間の体温ぐらいで最も強く感じられます。
そして、温度が高くなり、また低くなると感じ方が弱くなります。
残りの苦味ですが高い温度の時は弱く感じられ、低くなるにつれて強く感じます。
また味全体としては高い温度の時は敏感に舌が感じ、低い温度では舌が鈍ります。
よって、低い温度で飲むアイスコーヒーは味を強くしなければなりません。
それで焙煎度を深くして味を強くしているのです。
またアイスコーヒーがより強い苦味を感じるのは、焙煎度が深い豆を使用し、上でも書いたように低い温度で飲むため苦味がより感じられるのです。
以上「温度と味覚」についてです。
最後に気をつけていただきたい事があります。それは「アイスコーヒーの飲み方」です。
アイスは苦味が強く感じられるので、ガムシロップを入れる場合が多いと思います。
ですが、ホットで飲むときと味覚が違い、いつもと同じよう甘さにしていると思っても予想外に糖分を摂取することになるのです。結構カロリーアップします。
ちょっと苦いですがガムシロップはほどほどに。
ちなみに当店ではブラックで飲めるアイスをモットーに仕上げています。