最近のブログでしつこいくらいに書いている先週のコーヒー教室のことですが、しばしお付き合いください。
僕にとって先週のコーヒー教室は挑戦的な意味合いもあって、感慨深いものがありました。
そして、コーヒー教室の中で強調してお伝えしたのが「スペシャルティコーヒー」、テースティングでは「コーヒーの酸味」、香味の大切さをお伝えするうえでは「豆で保存する重要性」です。
なかでも「コーヒーの酸味」については誤解されている部分が多く、酸味=すっぱいものと思われている方が多いので、正しい情報をお伝えさせていただきました。
この誤解はだいたいの場合、量販店で購入する豆の焙煎度合いであったり、喫茶店、飲食店で振舞われる際、コーヒーメーカーで抽出し、加熱保存による経時劣化があの渋さ、すっぱさの原因となるのです。
こういう感じで1つ1つ説明し、少しづつコーヒーに対する正しい知識を身に付けていただくべく講習を進めさせていただきました。
そしていつも何よりも思うことがあります。
それは、コーヒーを扱う仕事に携わる僕達自身についてです。
コーヒーに対する正しい知識をお客さんに持っていただくことも大切ですが、提供する側の問題も大きいと思うからです。
これから書くことは否定ではありません。現状を書きます。
量販店では賞味期限が1年で置かれている豆、また、飲食店、喫茶店ではコーヒーメーカで抽出し何時間も加熱保温したままのコーヒーをお客様に提供する。
こういったコーヒーを「コーヒーとはこういうものだ」という認識が怖いのです。
今回の教室のアンケートではいろいろコーヒーに対する間違った認識があったことを書いていただくことが多かったのには手ごたえを感じました。
これからも、さらに多くの方に正しい情報を共有していただき、それらを知ったうえでコーヒー豆を選ぶ参考にしていただきたいと思いました。