最近は涼しくなり、おかげさまで新しいお客さんも増えてきました。
そこでよくいただく質問がやはり「保存方法」についてです。
ですから今日は保存方法について書いていきたいと思います。
簡潔に書いていきたいと思いますが、よくご理解いただきたいので少し掘り下げて書きます。
コーヒーの劣化にはさまざまな条件があるのですが、それらを踏まえた上でオススメしているのが「冷凍保存」です。
まず”豆”での購入が第一条件です。
挽いたときにおよそ60%の香りの成分が失い、挽いたことにより空気に触れる表面積が増え、劣化速度が速まるからです。
冷凍保存の利点は温度、直射日光、水分、他の食品の臭いを避けられるからです。下記は冷凍で保存する理由を述べています。
少しマニアックに書いているので、興味のある方のみどうぞ。
1・温度が10℃上がれば2倍の速度で劣化します。ですから、冷凍で気温を下げた状態で保存するのです。(香りの成分の喪失を抑える)
2・日光はコーヒーの油脂類の酸化を速めます。実は蛍光灯下でも同じぐらい劣化します。ですから光を遮断するため冷凍庫の中に入れておきます。 (風味の劣化を抑える。)
3・焙煎後の豆は水分の含有量が3%程度ですが、これは極めて低い相対湿度でスポンジのような状態であるため吸湿性が高く、水分を吸ってしまい
劣化速度を速めてしまいます。(おもったるい味になり、キレを失う。)
冷凍庫内は乾燥しているので保存に適します。
4・冷蔵庫ではキムチ、味噌など香りを強く発する食品があります。
コーヒー豆は吸湿性が高いため、それらの香りも吸ってしまいます。(他の食品の香りの移り香を避ける。)
そこでそれらの食品と保存を避けられる冷凍が適しています。
ただし、1つ気をつけて欲しいのは、冷凍庫から取り出して常温で長時間放置することです。
冷凍で保存している豆と常温の差により「結露」が発生し、水分を吸着してしまうのです。
ですから冷凍庫から豆を取り出し、使用する杯数分の豆をとったらすぐ冷凍庫に戻してください。